リンクサポートご利用企業さまインタビュー【大日電気工業】

名古屋市若者・企業リンクサポートから、20代の2名の若者を採用された、大日電気工業さま。その企業の魅力と、リンクサポートから若者採用に踏み切った動機、また採用してみての現在の様子やリンクサポートへの感想などをお聞きしました。教育担当スタッフの方、採用を経て現在活躍する2名の若者にもインタビュー。盛りだくさんの内容になっています!


大日電気工業の魅力!ダイジェスト

1)高い技術力

産業用ロボットや航空機関連の各種モーター等を、作り続けて 40 年以上。
技術者(スタッフ)の手作業によりひとつひとつ作られる質の高い製品は、日本にとどまらず海外にも提供され、成長分野の産業を支えています。独自の技術は大手企業からの信頼も厚く、新製品の開発や、モーター技術の相談を受けることも。高い技術力が大日電気工業の誇りです。

2)安定性とチャレンジ精神のハイブリッド

モーター製造は、今あるものを支え/未来に必要なものを新たに作り出す、の両方が欠かせない、『古くて新しい』物づくり。どちらのニーズも探求し続ける大日電気工業には、堅実さとチャレンジ精神のどちらもがバランス良く同居しています。求められる製品をクオリティ高く提供するのははもちろんのこと、その枠をこえて業界全体で価値をつくっていこうという意気込みがあります。

3)人(ひと)の優しさ

誰もが口をそろえて「イヤな人がひとりもいない」と言う大日電気工業。職人的な個人作業の多い職場であるにも関わらず、一人ひとりが、他の職員の作業や様子を見守り、気遣う様子がうかがえます。個々の良さを評価しながら、常に“お互い様”の精神で助け合う、優しさに満ちた会社です。


大日電気工業の大森社長(左)と宮原工場長(右)

自分でやれることはたかが知れている、人があってこそ

まずはぜひ、創業への想いを聞かせてください

大森社長)大学4年の時に父をなくしました。進路の選択をする時期と重なったこともあり、自分の人生を考えたんですね。その時「公務員や会社員になれば安定はするけれど、人生のレールは見えていて面白くないな」と思い、あえて普通の就職活動をせず、学生時代からアルバイトをしていたモーター製造の会社に残りました。そこで修行を積むうちに、モーターはすでに製品として世の中に不可欠になっている上に、これから更に大きく需要が伸び、また面白みがある業界だと感じ、一念発起して起業しました。

大森社長)でも1年目は何をやっても赤字でしたよ。うまく行かなかった。試行錯誤の中で、規模では勝てないからこそ、自分たちらしい特色を出し、他でやれないことをやろうと。機械製造やライン製造では扱えない、小ぶりで手作りのモーターに活路を見いだしてから、ニーズとマッチし軌道にのっていきました。

今では同業他社の方々が、「これはとても、ウチではできない」と。その技術が大手の三菱さんなどから信頼を得て、年々増員するまでになりました。道のりで、いろんな方に教えて頂き、支えていただいて今があります。それらの人なしには、決してここまで来ることはできませんでした。

自分ひとりでやれることなんて、たかが知れています。みなさんの力があったからこそ。感謝しかありません。

「人があってこそ」の考えは、貴社の人材育成にもつながっているように思えます。

宮原工場長)機械でモノをつくる仕事だと、資産は導入した「機械」であり、極端なことを言えば、人はその機械を動かせれば誰でもいいわけです。でもウチの場合は全て人がつくるので、「人」そのものと「技術」が財産なんですね。帳面にのらないけれど、資産なわけです。だからこそ、育てるのは難しいです。機械なら同じものを安定して作ってくれますが、人だとそうはいかないしね。

性格も同じではなくひとり一人ですし、手作りだからこそ作業内容も多岐に渡ります。一人ひとりに合わせて、じっくり丁寧に教える必要があります。それでも一人で図面から製品を理解し、利益を生み出せるようになるまでに5年はかかります。そこまでしても、全ての人がそこまで育つかというとそうではなくて、辞めていく人もいます。

間口を広げて、多様性を確保する

2人の若者を紹介した時に、社長も工場長も「器用・不器用は関係ない。うちで働いてみたいという気持ちがあるならそれでいい」と言ってくださいました。習得の難しい技術であるにもかかわらず、向いている人を選定するのではなく、入り口を最大限に広くしているのはなぜでしょうか?

大森社長)「来る人は拒まず、去る者を追わず」は、創業時からですね。モーターは「古くて新しい仕事」なんです。何十年前の、もう図面もないようなものを解体して手探りで修理することもあれば、一方で新しい技術にのせるモーターを開発していく要素もある。いろんな人の持つ特徴を生かして、幅広く取り組まないと仕事にならないんです。そのためにも、多様な持ち味の人材が必要です。

宮原工場長)それにまずやってみないと、何もわからないですよね。ウチに「わたし器用です、自信あります」と言ってくる人はまずいないんですよ(笑)。みんな「不器用なんだけれど、大丈夫でしょうか」と。100%そう言って来てくれます。それでいいと思っています。

好きなこと・得意なことで食っていける人はほんの一握り。僕もそうですが、ほとんどの人は縁があった仕事で、「覚悟」を決めてやっていくもんだと思っています。器用さはいらないけれど、その覚悟は持っていてもらいたいな。そんな姿勢をもった人をきちんと残していく企業にしたい、と思っています。

大森社長)この仕事は3つのセクションにわかれます。①電線を巻き取るコイル巻き、②電線を入れていくコイル入れ、③入れたものをつなげる結線。その中でも「②コイル入れ」の仕事は、やりたいと思っても時に「仕事」がその人をきらってしまいます。仕事が人を選ぶんですね。適任じゃないと、仕事の方が「君じゃないね」と言ってくるんです。その人の素質や人間性を、仕事が見極めるんです。

今残ってくれている人は、仕事に選ばれた人なんですね。だからこそ、選ばれた人は、仕事にのめりこんでいくんだと思います。リンクサポートから来た2人も、「仕事に選ばれた人」だとわたしは思っています。

仕事が人を選ぶ、は面白いですね。でも、それだけでなく、思いのある人こそ長く残るのには、貴社の「チームワーク」への工夫があるようにお見受けします。チームワークにどのような意義を感じておられますか?

宮原工場長)ひとつひとつ手作業なので、マニュアルがあるわけではなく、初めての人にベテランがマンツーマンで手取り足取り教えていくのがウチのやり方です。また、次のセクションに仕事を送ると、不具合や要望があった場合に、前のセクションに対してフィードバックが入るんですね。その際にしっかりと意見交換していくことが、よい物作りにつながっていきます。質の高い物作りにおいて、チームワークが欠かせないんですね。

大森社長)物作りは作業改善の積み重ねなんです。まず入ったばかりの人は、楽しくやってもらうためにも、先輩に助けてもらいながら自由に養分を吸い取るように仕事をしてもらう。そうして幹が太くなり、風が吹いても倒れないようになってからは、あちこちから「こうするといいよ」「この方がよくなるよ」とアドバイスをもらって花を咲かせていくんだと思うんです。

一人ひとりが、周りの人が教えてくれたことを取り込んで、試しては改善して、無駄を省きながら技術を磨いていく。その愚直な積み重ねが、創業から43年続いていています。ウチの文化と言えますね。

丁寧なマッチングのプロセスが信頼できる

そんな「人と人」「人と仕事」の関係性を大切にする貴社が、リンクサポートで若者を採用しようと思った理由を聞かせてください。また、リンクサポートを利用してよかったこと、有効だったことは何でしょうか?

宮原工場長)最初、リンクサポートの担当者から電話がかかってきたときは、正直ちょっと怪しいなあと思いました(笑)。

でも事業の仕組みを聞くと、①まず担当さんが来て会社の特長をきちんと理解してくれて、②その後向いている人・人間性が会社と合う人を連れて来て、いいところも悪いところも教えてくれて、③実習のセッティングまでしてくれるとわかって。

人を採用するというのは、そもそもリスクもあるわけなので、プロセスはお互いにとって丁寧な方がいいに決まっています。後々のことを考えたら、まったく無駄な手間暇ではない。そのコーディネートをリンクサポートさんのような第三者がかけてくれるのはとても有り難いことでした。

宮原工場長)実習は効果的ですよね。派遣会社や紹介会社に依頼したことはもちろんありますが、どうしても「就職を決めなくては」という気持ちが前面になってしまい、「本当にここで働きたいか?」「この仕事に興味が持てそうか?」「仲間と仲良くやれそうか?」は後回しになってしまうという印象があります。でも大切なのはこちらの方ですよね。実習を経て他のスタッフにも一緒にやってみてもらい受け入れることは、とても有効だと感じました。

実際に、2人の若者も、とても頑張っていますよ。よい事業だという確信があるから、お客さんや同業他社にも、リンクサポートを勧めているんですよ。

実習を経ての採用というプロセスは、スタッフのみなさんにも受け入れてもらえたでしょうか?

大森社長)みんな喜んでいましたよ。若い人が入ることで、新しい風が吹くからね。実習中も、みんなで気にかけてくれました。来た人をみんなで大事にする。そこはうちの文化だね。

工場内部の作業風景

遠回りしていろんな風景を見てきた人がいい

改めて、最初に若者に会った時の印象を覚えていたら、教えてください。

宮原工場長)はじめての顔合わせの時、近藤くんは一言も話さなかったよね(笑)。渡辺さん(リンクサポート担当者)ばっかりしゃべってましたよね(笑)。真面目で素直な青年であることは話さなくてもわかりました。

でも、ここまで話さない子だと、ひょっとしてうちの仕事を見学しても「やめておきます」となるかな?と思ったら、きちんと前をみて「実習やってみたいです」と。そう言ってくれたのはびっくりしたけれど嬉しかったですね。器用ではない若者だからこそ、手抜きのないまっすぐさがあると感じます。

大森社長)わたしもよく覚えているよ。でもその時思ったんですが、不器用なくらいがいいな、と。まっすぐ王道を歩いてきたのではない「紆余曲折した時間」に見た風景。その寄り道の時間分、いろいろ考えただろうと思うんです。

その考えた時間・・・悔しさや憤りもあったと思うんですが、そういったものが人を強く面白くするんだと。その経験のまま来てくれればいいと思いました。せっかく生まれたんだから、後悔の少ない人生を送ってほしい。自分に自信を持てるような人生を歩んでほしいと思うんですね。

そのために足りなかったことを会社で得てくれれば嬉しいし、会社もその成長のエネルギーに力を借りる。その力を借りたり貸したりの関係の繰り返しのなかで、若者だけでなく企業が太く成長していくのだと思っています。

リンクサポート経由で入社した近藤さんと原田さん

みんなで日向(ひなた)に向かって行く

うう・・・泣けてしまう・・・ありがとうございます。それでは最後に、これからの展望についてお聞かせください。

大森社長)普通の言葉になるけれど「みんなが気持ちよく働ける企業」を目指したいですね。仕事は辛くても、人間関係で苦しむことのないチームを、これからもつくっていきたいです。みんなが何を感じているか?従業員の感情がどの方角を向いているかを感じながら、一緒に、「日向(ひなた)の方向」に進んでいくことができたらと思っています。

みんなが同じ方角を向くには、置いて行かれる人や反対を向いている人がいてはいけない。だから助け合うんです。日向で得た収穫を、企業がひとりじめするのではなく、分け合える企業にしたい。結果的に、顧客も、従業員も、会社も、そして業界全体も豊かになっていくことを目指したいです。自分だけよければ、という考え方からは何も育ちません。

宮原工場長)社長がいう「みんなで分け合う」を、従業員みんなが本当に「実感」できる会社にしたいですね。会社もいいときばかりではないですよね、苦しい時もある。その苦しい時でさえ、みんなでその苦しみを味わって、乗り越えていける会社にしたい。そのためには、好調の時に会社だけが良い思いをするのでは説得力がないですよね。

経営側と従業員側が共通の思い持つことで、お互いの垣根を越えて、なるべく近づいていく。そうして、一緒に日向にむかう道のりを歩いていく。そんな企業経営をしていきたいです。


スタッフインタビュー

教育担当:渡辺さん

私自身は入社してかなり経ちます。仕事も楽しいですが、何より人を大事にする会社なのが、大日電気工業のいいところで、好きなところです。頑張ればきちんと給与面でも評価してもらえますし、悩んでいれば相談にのってもらえる。子育てへの配慮もしてもらえます。社長や工場長など、上の人たちが、きちんと社員を見てくれていると感じます。

リンクサポートから若者が実習に来て、教育担当になったとき、実はすごく緊張しました(笑)。前日の夜も「どうしよう〜」って思いました。仕事をするのがほとんど初めてで、かつ繊細な若者だと聞いていたので。ここでの実習が、若者にとって失敗体験となって、仕事をすることがますます怖くなってしまう、という可能性もありますよね。そう思うと、「どうかこの経験が、若者にとってよいものなりますように…」と祈る思いでした。もう、お母さんの気持ちですね(笑)。

実際は問題なく、しっかりと実習を経てくれて、今は 2 人ともすっかり仲間です。出会いに感謝していますし、若い彼らの成長が、とても楽しみです。

渡辺さん

リンクサポートより入社

近藤さん(学校卒業後、はじめての就職)

入社して数ヶ月たちました。その時より大きなコイル入れをまかされるようになって、嬉しいです。一から手順を覚えることは大変だけれど、できるようになることがうれしい。
大日電気工業で実習をしてみようと思った理由は、渡辺さん(リンクサポート担当者)が、「近藤さんは家族思いなんです」と会社に伝えた時、工場長が「家族思いなら、近藤君が家族を支えられるようにがんばって稼がないとな」と言ってくれたからでした。自分も同じ思いでしたし、そういう考え方の方が工場長の会社なら、家族のように温かく受け入れてもらえると感じました。実際に、今もみなさん色々教えてくれ、親切にしてくれます。これからも休まず毎日働いて、会社の役に立つ人間になりたいです。

原田さん(飲食店より転職)

今の仕事は、「社会の役に立つものを自分の手でつくっている」と思うと、すごくやりがいがあります。昨日より早く正確にできるにはどうするといいか?時間配分を頭に入れながら、毎日挑戦し、昨日より早くなっていると「やった!」と思います。手応えのある仕事だと思います。

一緒に働く先輩方がみなさん親切にしてくれるのも嬉しいです。いつも自分のことを気にして、声をかけてくれます。人間関係でイヤなことがまったくないんですよ!みなさんにとても感謝しています。よくしていただいている分、自分も早く先輩方のように、新しく入る人たちを優しくひっぱっていけるような人になりたいと思っています。


大日電気工業さまについて

所在地

愛知県名古屋市天白区中坪町80番地

事業内容

モーター製造業

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