リンクサポートを利用した方がシンポジウムで語りました

 ひきこもりや以前の就活の失敗などを理由に支援機関に繋がった若者が、働くことについて語るシンポジウム「新しい雇用のかたち~お互いを尊重しあえる若者と企業の出会い~」が12月10日、名古屋市の中区役所で開かれました。名古屋市若者・企業リンクサポートの利用を通して就労する3人が登壇。約100人の企業経営者や支援機関スタッフらが耳を傾けました。


 登壇したSさんは、4年間のひきこもり生活ののちに、広報なごやで知ったリンクサポートに連絡。その理由について、「就職の早さでいったらハローワークやエージェントの方がいいかもしれない。でもそれでは気持ちを飲み込みながらやることになる。そうではなく話を聞いてくれる味方がほしかった」と語りました。


 また、当初は「週5日、1日8時間働くのが当たり前だし、それができないようであれば社会に受け入れられるわけがないと思っていた」というSさん。とはいえ、そのボリュームで続けられる自信はなく、応募先企業と話し合いながら週2日からのスタートになったそうです。徐々に日数を増やして現在は週5日の勤務。通信制高校のサポート校での事務職に、やりがいを感じていることを話しました。


 歯科クリニックでの清掃の仕事に就いたIさんは、「学生時代から、一人で決められないところがあり、相談したいと思っていた。一人で就活をするのは疲れてしまうので、一緒に考えたり決めたりしてほしいと思った」とリンクサポートを利用した理由を話しました。有松絞の教室で運営補助もしているIさん。どちらの職場も、気になることが相談できることで続けられているそうです。


 高校卒業前にリンクサポートへの相談を始めたYさんは、現在工業部品工場で塗装を担当。実習を通して「この仕事だと続けられる」と思ったこと、社員食堂で手作りのおいしいお昼ご飯が食べられること、週4日の勤務で趣味の鉄道模型や絵画教室と両立できることが、就職に進む決め手だったと振り返ってくれました。


 多様な若者たちの思いが表現され、企業側もそれを受け取った上で、条件や仕事内容、教育や環境の面でも歩み寄ること。その対話により、長く働き続けられることを、聴衆のみなさんも受け取ってくださっていました。参加者には人材確保の面で悩む企業の方も多く参加されており、「常識をひとつひとつ解きほぐしていきたい」「雇用の形態を幅広く考えたい」という感想も寄せられました。シンポジウムは名古屋市と公益社団法人名古屋中法人会との共催。リンクサポートと中法人会とで企画している有償の体験実習の取り組みなども紹介されました。

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